昨年4月の熊本地震の発生から間もなく1年を迎えようとする中、熊本県の蒲島郁夫知事が3月27日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見をおこなった。この会見には、同県の営業部長兼しあわせ部長をつとめる人気マスコットキャラクター「くまモン」も登場し、復興に向けた取り組みをアピールした。

くまモンは、九州新幹線（JR九州）の全線開業に向けたキャンペーンで誕生したキャラクターで、熊本県のPRにつながると認められれば、無料でグッズなどに使用することができる。熊本県によると、2016年は関連商品の売上高が1280億円だった。国内だけでなく、BMW社やライカ社といった海外企業とのコラボレーションも展開している。

熊本県は、くまモンを「復興のシンボル」と位置づけている。蒲島知事は「熊本地震が起きたあと、避難所や学校を訪れて、人びとを元気にしてくれました。また、多くの自治体を訪れて、知事などに面会して、支援の感謝を伝えました。さらに、中国など外国も訪れるなど、『外交官』としても活躍してくれました」と振り返った。

蒲島知事によると、くまモンは「くまモン体操」とダンスが得意だという。会見後には、くまモンが報道陣に向けて「くまモン体操」を披露する一幕もあった。

（弁護士ドットコムニュース）