この事例の依頼主
女性
相談前の状況
ご主人に内緒で生活費のために複数の消費者金融から借入れを行い、約20年にわたって返済を続けていたとのことでした。しかし、ご主人に債務が発覚し、ご主人の勧めもあり、任意整理をしたいとの要望で相談に来られました。
解決への流れ
聞き取りを進めていく中で、約9年前まで18年間にわたって返済を続けていた消費者金融があることが分かりました。そのため、緊急にその消費者金融に対して受任通知を送るとともに債権調査を行ったところ、元本利息合わせて約357万円の過払い金が発生していることが判明しました。そこで、私から過払い金返還請求を行いましたが交渉はうまくいかず、訴訟を提起しましたが、総額の91%の325万円で金額を和解の翌月に支払うことで和解をすることができました。他の債務者に対しても元本額のみ弁済することで和解し、過払い金を原資に弁済を行い、債務をすべてなくすことができました。
過払い金が発生していた消費者金融に対しては約9年前に完済となっておりましたが、その以前に約18年間返済を続けていたとのことでしたので、過払い金が発生していることが見込まれました。現在、過払い金について和解することが出来る金額は消費者金融によって様々ですが、本件のように弁護士が介入することで総額の90%を超える金額での和解が可能な場合もあります。過払い金が発生している場合には、本件のように過払い金を原資に他の債務も全て弁済してしまうことができるかもしれません。現在は完済していても、その完済が10年以内のことでしたら、過払い金返還請求が可能であるものと考えられますので、一度ご相談頂ければと思います。