この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
Google等の検索エンジンで依頼者の名前を検索すると,依頼者の身に覚えのないことで依頼者や依頼者の親族の氏名がヒットし,依頼者に対する誹謗中傷表現が繰り返されていた。削除したいが,2ちゃんねるなどの複数のサイトに誹謗中傷記事が掲載されているため,どこから対処したらよいかわからない。また,サイトによっては,削除依頼を申請すると,「削除依頼そのものを公開する」と明記されたサイトもあるため,掲示板の削除フォームからの削除依頼は恐くてできない。
解決への流れ
掲示板に「削除依頼そのものを公開する」と明記しているサイトについては,削除フォームからではなく,裁判所に削除を求める仮処分を申し立て,削除に至った。また,複数の各サイトへの対応については,サイトの掲示板記載の削除に関するガイドラインを一つ一つ確認し,削除依頼そのものが公開されないことを確認した上(公開すると明記されているものは仮処分にて対応)でサイトの削除フォームから削除申請を行い,数日以内で削除に至った。
本件のように,誹謗中傷記事が複数のサイトに掲載されていると,それだけで対応することに気が滅入ってしまうことが考えられます。また,「削除依頼そのものを公開する」と記載されていると,「削除依頼をかけたことが投稿者に伝わって,更にひどい書き込みをされるのではないか」と疑心暗鬼になってしまうことがあります。いずれの場合でも,一つ一つ丁寧にサイト記載の削除に関する方針を把握し,権利侵害の事実が確認できれば,サイト管理者への依頼及び削除仮処分によって対応は可能です。解決手法の選択も含めて,専門家へのご相談をおススメします。