この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
家族が,ひき逃げ死亡事故に遭った。その後,警察から,犯人が逮捕されたと連絡を受けたが,被害者として,これからどうした方が良いのか全くわからない。
解決への流れ
刑事裁判と民事裁判は別の手続きであるものの,現実の民事裁判では,刑事裁判記録が重要となってくる旨を説明した上で,まず,刑事事件に関して,被害者代理人として受任しました。刑事事件に関しては,被害者代理人として関与し,担当検察官と連絡をとり,検察官からの事情説明にも同席しました。また,刑事裁判の公判においても,被害者参加代理人として,早期に事前に記録を閲覧し,刑事裁判において,意見を述べました。刑事裁判確定後は,民事訴訟を提起し,ひき逃げについて,慰謝料の増額事由であると主張して,相場より高額の賠償金額を得ることができました。
刑事裁判と民事裁判は全く別の手続きですが,可能な限り,刑事裁判段階から関与するようにしております。被害者参加制度を活用することで,刑事裁判記録を早期に閲覧できます。刑事裁判時に入手した事件記録は,そのままでは民事裁判手続きに使用できませんが,事前に内容を把握することができますので,その後の民事裁判手続を円滑に進めることが可能となります。