この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
片側2車線の道路において、前方で駐車していた車両(A車)を避けようとして急停車した車両(B車)の後続にいた依頼者のトラック(C車)もまた急停車したところ、さらに後続にいたトラック(D車)が急停車しきれずにC車に衝突し、衝突されたC車がB車に、B車がA車に順に衝突した事案で、過失割合などが争いになり、受任に至った事件です。
解決への流れ
まずは、弁護士会の照会請求という制度を利用してD車の刑事事件に関する記録を検察庁から取り寄せ、十分に過失割合を検討した後、1対1の交渉(を3回)ではかえって複雑になる上、解決まで相当時間がかかってしまうことも考慮し、(無過失で争いがない)A車を除く三者で過失を割り振ることをB車、D車に提案し、最終的にその筋道に沿って、三者(実際には、使用者も絡んで5名)での合意書を交わして示談により解決した事案でした。
4台が絡む玉突き事故で、それぞれが損害を被っていましたので、過失割合とそれぞれの損害の賠償が複雑に絡み合う難しい事件でした。事件記録を取り寄せて悩んだ結果、三者間での一挙合意が最も紛争解決のために合理的と考え、私の方で主導して解決に導けた事案と自負しております。